いわみ体験に参加した理由:熊倉さん

いわみ体験に出会うまで

私がいわみ留学を知ったきっかけは、大学の講義を使って島根県民センターの方々が島根について、そしていわみ留学について紹介してくださったことです。いわみ留学の紹介を聞いて、もともと私はずっと東京暮らしで田舎の暮らしに興味を持っていたので素直に行ってみたいと思いました。職員の方と直接話した時、どこの市に興味があるかを問われて、ミニトマト農家に惹かれ美郷町と答えました。その後、休学は勇気がでなかったので部活がない時期で夏休み中を狙って最短ですが二週間、いわみに行けるなと考えました。最終的には大学1年でまだ忙しくない今のうちにやらないと次の機会はないかもしれないと思い、申し込むことを決めました。この段階では、あまり親には相談せず、割と独断で決めました。また、読んでいると分かりますが、この時は美郷町のいわみ体験に応募しました。

参加するまで

正確な日時は覚えていないのですが、まず大学でいわみ留学を紹介してくださった方で、名刺を頂いたのでその方にメールをしました。その方にメールでnoteの応募フォームを送って頂き、申し込み(一回目は美郷町)をして、オンラインで面談、面接をしました。しかし、結果は不合格でした。二週間丸々空いてしまった私は、やっぱりいわみ留学、島根に行きたくてまだ応募中の別の市の受け入れを探しました。そして、見つけたのが浜田市弥栄町でした。一言いわみ留学といっても内容が異なるのですが、弥栄町は美郷町と同じく農業を軸とした活動で、私としてもどうせ田舎に行くのなら農業がしたいという思いがあったので申し込みを決めました。

応募したのは、たしか7月で、末には面接をしました。市の職員の方から県の職員の方まで多くの人を交えた面接でした。緊張しましたが、無事面接に合格することができました。そして、弥栄の担当者とメールで何度かやりとりや質問をして、シェアハウスで一緒に住む人はどんな人なんだろうとかお金足りるだろうかと考えながら、9月2日浜田市に到着しました。

弥栄町での生活

弥栄町の生活は、一言でいうと快適でした。お店は、自転車か徒歩で行ける範囲でAコープとあと三角屋があって、食材はほぼAコープで揃うし、事業所の方々のご厚意で野菜をもらうことも多々あったので、もらったものをふんだんに使ってみんなで夜ご飯作りをするのがこの2週間の楽しい日課になっていました。シェアハウスの2階に個人の部屋もありますが、私たちはシェアハウスにいる時間はほぼ1階のリビングにいてしゃべったり、テレビを見たりしていました。だから、本や勉強道具は持ってきたけどほとんど出番はありませんでした。

休日は、ありがたいことに運転してくれる方がいて、遠出して出かけることができたのでやることがなく暇に思うことはありませんでした。朝早く起きて、農作業して疲れて、食べて寝るというあっという間で健康的な生活を送っているなという実感がとてもありました。

景色

弥栄は、山に囲まれていて、緑が本当に豊かです。人が本当に少なく、ひとたび田んぼに出れば美しい黄金の風景があって、いつまでも見ていられます。天気がいい日は、雲一つない晴天に緑が生い茂っているのですごく気持ちがいいです。

イベント

弥栄にいた2週間のうちに、現在留学中のいわみ留学生たちと会うという交流会がありました。江津市の留学生4名と邑南町の留学生1名、県の職員の方々、各地域の受け入れ先の方々、合計16名の交流会となりました。この交流会は初の試みらしく、緊張しながら会場に向かいました。ご飯を食べながら、それぞれの地域でやっていること、その地域の雰囲気など留学生同士で情報を交わし合いました。そこで感じたのは、同じ石見地域でも違うのだということです。改めて、石見は広いと思いましたし、同じ境遇の人で悩みとかも共有できたり、いわみ留学だけど各々いろんな理由で参加している話を聞いたりするのがとても楽しい会でした。

いわみ体験を経て

今回のいわみ体験で私は、小松ファーム、やさか共同農場、ふるさと体験村の3事業所にお世話になりました。

実際農業を体験したのは小松ファームと共同農場で、どちらの事業所も3日間しか働けなかったのですが、どちらの事業所でも3日間とは思えないほど学びが多く、楽しく農業ができました。私自身、ずっと農業に興味はあったものの、自主的に調べることしなかったので有機農業というものが、普通の農業よりも大変そうなことぐらいしか分かっていませんでした。

勇気を出して弥栄に来て、こうして有機農業をやってみて、手作業が多く、人力を要する部分がこんなにもあるとは思っていなかったし、農業が絶え間なく忙しい職業なのだと身をもって感じました。そして、弥栄の有機農業がもっと認知されてほしいなと切実に思いました。私は、このいわみ体験で新しい人との出会いも楽しみにして弥栄に来ました。

シェアハウスにしても、農家さんにしても、地元の人にしてもやっぱり人といる楽しさを改めて感じました。新しい人と出会うという刺激が双方にとっていい効果をもたらすなら、このいわみ体験・留学はもっと知ってもらうべきだと思いました。BBQや交流会、歓迎会、送別会を設けてもらって、大学1年でこれまでにない良い思い出ができたので、この弥栄でできた関係を続けていきたいと思っています。そして、折角この機会ができたのだから自分から弥栄をSNSで発信することをもっとしていきたいと思います。

こんなに濃い2週間を過ごしたのは初めてでした!関わってくださった皆さん、本当にありがとうございました!!

支給されるもの

  • YASAKA COMMONS Tシャツ 黒白各2枚合計4枚(仕事の時に毎回着ます)
  • 長靴(農作業で必須です)
  • ゴム手袋 ×2(農作業で必須です)

-いわみ体験